書評

「会社をつくれば自由になれる(著:竹田茂)」の感想

今回は、「会社をつくれば自由になれる(著:竹田茂)」の感想です。

サラリーマンをしていると、アホな上司がいたり、言うこと聞かない部下がいたり、急な転勤を命じられたり「自分の意志ではどうにもならないこと」に対するストレスが色々あります。

そんな時、「こんなくそみたいな会社辞めて起業しようかな」なんて思う人は多いのではないでしょうか。

この本は、そんな中年サラリーマンが起業するための条件や、起業の方法について書かれています。

「いつか起業したいと思うけど、自分には起業できるほどの能力があるとは思えない」と思っている人におすすめの本です。

この本のポイントは以下のとおりです。

  • 起業するなら体力×知力がピークの42歳がいい
  • 会社をつくればすべて自分の裁量でものごとを決められる=自由になれる
  • しかし、中年起業は安全第一で「負けない起業」をすべき

この本では、42歳の中年サラリーマンの起業を勧めています。

それは、42歳はビジネスマンとしての体力と知力がピークになるとともに、新入社員時代から続いてきた出世ゲームの結末が明確になるからです。

出世ゲームの勝負がついたのに、「担当部長」なんていう適当な肩書をつけられ「飼い殺し」状態で会社にぶら下がるのは、時間の無駄という考え方です。

たしかに、出世の道が断たれてしまって無為に過ごしているよりかは、起業という新しいゲームに進出するのもありかと思います。

ただし、出世ゲームに敗れた中年であれば誰でも起業をすべきと言っているわけではありません。

中年サラリーマンは大抵家族がいるので、20代のように「勢いで起業する」のはは「犯罪に近い」とまで言っています。

中年サラリーマンの起業に必要なのは「勝つこと」ではなく「負けないこと」なので、いかに起業のリスクを下げられるかが重要になります。

そこで、中年サラリーマンが「安全」な起業をするための条件として、以下7つを挙げています。

(1)1000万円程度のドブに捨てても後悔しないキャッシュがある(40代で1000万円程度の貯金がある、または退職金が見込める)。

(2)3社以上の比較的規模の大きな企業から月額でフィーが支払われる請負契約が確保できる(中小企業はあてにならない=年間契約を簡単に反故にするので顧客としてカウントしないほうがいい)。

(3)事務所の家賃がゼロまたは数万円程度である(自宅を事務所にすれば、自分がつくった会社から支払われる形で自分自身に家賃収入が発生することすらある)。

(4)受注した仕事を手伝ってくれるフリーランスに近い立場の人がいる(ある程度の外注費を前提として、自分が稼働している時間の半分以上を営業に費やすほうが安全である)。

(5)借入しなくても経営できる(借金は、未来のあなたの時間を確実に拘束·規定してしまう)。

(6)心身ともに健康である(健康は、体の状態を指し示す言葉ではない。これは純然たる資本なのだ。ヒト.モノ·カネという3大資本のうち、ヒトとは能力のことを指しているのではなく健康のことを指している)。

(7)毎月10万円程度を貯蓄又は保険で積み立てることができる(もう1回、自分に退職金を支払うのが企業の目的と言ってもいい)。

出所:会社をつくれば自由になれる 76ページ

たしかに、この条件を満たせれば、起業してもすぐに売上が立つ見込みがあり、経費も最小限に抑えられるので、「安全」な起業になりそうです。

個人的には若干ハードルが高いようにも感じますが、失敗したら後がなくなる中年起業はこれぐらい慎重に考えた方がいいのかもしれません。

「別に会社で出世する気もないし、やりがいなんてなくても定年までは会社にぶら下がってやる」なんて考えの人が世の中には多い気もしますが、そんな人もこの本を読んで中年起業という選択肢を考えてみてはどうでしょうか。