スポーツ選手が筋力をつけて高パフォーマンスを発揮するには、「高タンパク質な鶏肉や牛肉などをたくさん食べる必要がある」というのが常識ではないでしょうか?
もし、この常識が間違っていて、鶏肉や牛肉に含まれる動物性タンパクがパフォーマンスを落とす原因だとしたら驚きませんか?
私は、ネットフリックスのドキュメンタリー映画「ゲームチェンジャー:スポーツ栄養学の真実」を観て衝撃を受けました。
配信年 | 2018年 |
エピソード数 | ー |
再生時間 | 85分 |
監督 | ルイ・シホヨス |
この映画は、ジェイムズ・ウィルクルスというUFCの格闘家が自身の怪我をきっかけに、食事が運動のパフォーマンスや健康に与える影響について追及していく内容です。
そして、その追及の結果、アスリートが高パフォーマンスを発揮し、健康な体を手に入れるためには、菜食主義の食事をすべきという結論にいたります。
なぜ、菜食主義が高パフォーマンスや健康に繋がるのか?
その理由について、この映画では主に動物性タンパクの悪影響が大きいから菜食にした方がいいという論調で説明しています。
動物性タンパクは血流を悪くする

高パフォーマンスを発揮するには、血流を良くし、筋肉に酸素やエネルギーを効率的に供給する必要があります。この血流を調整しているのが血管の内側の細胞である血管内皮です。
この血管内皮は、その機能が食事によって大きく変わります。菜食の場合は、内皮機能を高めることで、血流を良くし、高パフォーマンスに繋がるとされています。
一方で、肉食の場合は、動物性タンパク質と脂肪の影響により、食後6~7時間後に血液が濁り、血流が悪化することでパフォーマンスを低下させるとされています。
つまり、菜食は、血流を良くすることで高パフォーマンスにつながり、肉食は、その逆の効果を発揮するのです。
動物性タンパクは健康に悪影響を及ぼす

次に、菜食と健康についてです。
健康についても、動物性タンパク質が健康に悪影響を及ぼすから菜食にした方がいいという説明になっています。
この映画では、動物性タンパク質が多い食事をする人は、以下のような悪影響があるとされています。
- 早死にする可能性が75%も高い
- 動物性タンパクに含まれるヘム鉄により心疾患リスクが27%高くなる
- がんや糖尿病での死亡率は4~5倍も高くなる
- 乳製品由来のタンパク質によって、前立腺がんになる可能性が40%高くなる
この番組では、徹底的に肉食を叩くことで、菜食の優位性を説明しています。
菜食主義者のスポーツ選手は多い

実際、菜食主義者のスポーツ選手は結果を出しているのか?というところは気になるところだと思いますが、この映画では、菜食主義者のスポーツ選手の事例として以下の人を挙げています。
- カール・ルイス(元男子陸上選手)
- モーガン・ミッチェル(女子陸上選手)
- ネイト・ディアス(格闘家)
- アーノルド・シュワルツェネッガー(元ボディビルダー)
シュワちゃんも菜食主義者だったとは驚きました。
そのほかにも、ゴリマッチョのウエイトリフティングの選手の事例などもあり、菜食主義ではタンパク質が足りず、筋肉を大きくできないという説を否定しています。
豆類から量的にも質的にも十分なタンパク質を得ることができるのです。
おわりに
この映画は、健康のために筋トレと高タンパクな食事を心がけている私には衝撃的な内容でした。健康に良かれと思っていたことが、逆効果の可能性があるなんて・・・
ただ、健康に関することは、まだまだ科学的に解明されていないことばかりなので、あくまで参考にするぐらいがちょうどいいのかなと思います。
パフォーマンスや健康に興味のある人はぜひ観てみてください。