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企業分析

島忠ってどんな会社?変革途中の資産リッチな老舗ホームセンター

投稿日:2020年11月2日 更新日:

DCMホールディングスが島忠にTOBをか両者が経営統合に合意すると発表されてから、ニトリが島忠に対するTOBを検討しているという報道がされ、俄然注目を浴びている島忠ですが、いったいどのような会社なのでしょうか。

沿革

1893年島村忠太郎が埼玉県春日部市で「島村箪笥製造所」を創業した。1969年に法人化。

家具屋として埼玉県を中心に多店舗展開し、1978年にホームセンター業界に進出。

2020年8月期決算時点で61店舗を運営する。売上ベースでホームセンター業界5〜6番手の企業。

事業内容

事業はホームセンターと家具販売の2つの事業が柱です。

流通などのコスト削減を目的にドミナント戦略をとっています。東京都を中心に、半径50kmエリア内に店舗を集中して配置しています。

また、フランチャイズ方式は取らず、全ての店舗を直営で運営しています。島忠は自社の特徴を「個店主義」としており、それぞれ店舗の裁量で、商品の仕入れなどを行うことで、同じ島忠でも店舗によって、品揃えが異なる唯一無二の店舗づくりを行なっています。

経営陣

現在の岡野恭明社長は2017年に45歳の若さで就任しています。島忠入社後15年程度での社長就任なのでよっぽど優秀なのでしょう。

その他の取締役も基本的に島忠の生え抜きの人が就任しているようです。みなさん50歳前後と上場企業の経営陣としてはかなり若い人が多いです。

採用サイトにも「島忠、変革中」とタイトルを打っており、若い経営者で改革を進めている最中のようです。

財務状況

島忠売上 (出典:バフェットコード

島忠の売上はここ10年1500億円前後で推移していますが、2018年を底に徐々に増加傾向にあります。経営者が変わって改革の成果が出てきたのでしょうか。

DCMやナフコなど同業他社も売上の成長がなくここ10年低成長が続いています。業界的に成熟産業であることと、競合が多く過当競争に陥っていることが原因です。

一方でカインズはPB商品を充実させることで、売上を伸ばしており、業界トップのDCMと肩を並べる水準まで成長しています。

製造業社から仕入れて消費者に売る従来型の小売業ではなかなか成長は見込めず、DCMよりも家具業界の製造小売のトップランナーであるニトリと組んだ方がいいのかもしれません。

島忠自己資本比率 (出典:バフェットコード

自己資本比率も直近決算で81%と非常に高いです。ネットD純利益倍率はマイナスになっており、ほぼ無借金経営となっています。

また、土地建物で1500億円近い資産を持っており、とても資産リッチな企業です。村上ファンドが好きそうな企業です。

株主還元の状況 (出典:2020年8月期 決算説明会資料)

株主還元の状況を見ると、2017年から自己株取得を進めています。ちょうど経営者が交代したと同時に自己株取得を進めています。この頃からDCMホールディングスとの経営統合のような業界再編を視野にいれていたのでしょうか。

まとめ

島忠を一言で表すとすれば、「変革途中の資産リッチな老舗ホームセンター」といったところでしょうか。

首都圏に土地を持っており、北海道が地盤のニトリが欲しがるのも納得できます。

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